犬について
義語は、「広い意味で言う犬の科、その中の狼という集団、そのうちの、人とともにある一群」との意図がある。
イヌは、伝統的に独立種とされてきたが、イヌをタイリクオオカミの亜種の一つとする学説が、現在では受容されつつある。
また、異説ではジャッカルから分化したとする。イヌ科の始原的動物と考えられるへスペロキオン、イヌ科ヘスペロキオン亜科は約3,800万年前、ミアキス科から分化し、北アメリカ大陸の平原地帯で誕生した。
その後、約2,300万年前にはユーラシア大陸へ分布を拡げながらいっそうの進化を遂げてイヌ亜科の直接的祖先と目されるトマルクトゥスを生み出し、アフロ・ユーラシア大陸全域に適応放散し、そして、アメリカ大陸にも移動して古い時代の種を一掃していったと考えられている。
また、広義の「イヌ」は広くイヌ科に属する動物(イエイヌ、オオカミ、コヨーテ、ジャッカル、キツネ、タヌキ、ヤブイヌ、リカオンなど)の総称でもあるが、日本ではこちらの用法はあまり一般的ではなく、欧文翻訳の際、イヌ科動物を表す dogs や canine の訳語として当てられるときも「イヌ類」などとしてイエイヌと区別するのが普通である。