柴犬は昔からキジなどの山鳥やウサギなどの狩猟、それに伴う作業に用いられてきた犬である。
昔から本州で飼われ、信州の川上犬、保科犬、戸隠犬、美濃の美濃柴、山陰の石州犬や因幡犬など、地域によっていくつかのグループに分けられていた。
今の柴犬は、昭和初の保存活動の中で、信州と山陰の柴犬を交配して作られたものである。
天然記念物に指定された7犬種の中で、地方名を冠していないのは柴犬のみである。
黒毛柴犬は縄文時代から人間と狩をしたりして生活をともにしてきたといわれる。
縄文時代の貝塚の遺跡からは、これまでに犬の骨が200点以上出ている。
縄文犬(縄文柴犬)と呼ばれるこれらの犬たちには、埋葬されたと思われるものが多い。<
その中には、人とともに埋められたものもある。
縄文犬の多くは柴系であり、大きな部分は額段が浅く、大きな歯牙をもち、特に早期のもののほとんどは小型である。
柴犬の熱心な愛好家には、ほっそりした筋肉質の体格や軽快で早い動き、野性的な鋭い警戒心、人間との強い信頼関係とともに、このような縄文犬の特質を柴犬に求める人もいる。
主人に対しては非常に忠実で、他者に対しては馴れ馴れしくせず、賢く勇敢で警戒心も強いため番犬にも適している。柴犬の一般的な特徴は、短毛・立ち耳・巻き尾などにある。
毛は赤(茶)・胡麻・黒、希に白などがあり、尾形も左巻き・右巻き・さし尾など、個体によって違う。
被毛は真っ直ぐで硬いトップコートと柔らかく縮れたアンダーコートによる二重被毛であり、年二回毛が生え替わる。
性格は、血統で共通した特徴が少ないとよく言われている。
大きくなってどんな犬になるか、子犬の時の育てられ方に大きく左右される。
番犬向きの警戒心が強い犬から、ペット向きで見知らぬ人にも友好的な犬までと幅広い。